【AirPods Pro購入レビュー】装着感が抜群に良いカナル型の完全ワイヤレスイヤホン
Appleから突如発表された「AirPods Pro(エアーポッズプロ)」。インナーイヤー型からカナル型になり、ノイズキャンセル機能を搭載したことで使い勝手がより一層向上しました。AirPodsを象徴するマイクの棒も短くなり装着している印象が減っています。今回は、AirPods Proを実際に手にとってレビューします。気になる方はぜひ読み進めてください。
- AirPods Proのレビュー
- AirPods Pro with Wireless Charging Case(充電ケース)をレビュー
- iPhoneと接続
- Apple Watchからの操作
- ひとこと
AirPods Proのレビュー
音質
完全ワイヤレスイヤホンの中で言えば、良くも無く悪くもなくという印象。低音がしっかり響く印象があり、ベースやドラムセットの音を楽しめます。しかしながら、約3万円という価格を考慮すると音質は物足りないです。
装着感
AirPods Proの装着感は"違和感"が少ないというのが第一印象です。装着するのでは無く、耳の穴にスッと入る感じです。改めて耳型の3Dスキャンを行った成果だと思います。外部音取り込みモードの使用中は装着しているのを忘れてしまいそうです。
ノイズキャンセリング・外部音取り込みモード
ノイズキャンセリング機能は、周囲の音は多少残りますが多くの雑音を消してくれるので音に集中することができます。手元のキーボードをタイピングする音や離れたテレビの音声などは、わずかに聞こえる程度まで消音。ドライヤーの動作音について試したところ、耳元にもかかわらず壁1枚隔てた部屋で使っているような小さな音で聞こえます。
外部音取り込みモードは、テレビの音声や会話相手の声が鮮明に聞こえます。状況によっては、AirPods Proを使っている方が周囲の音をしっかり聞くことが可能です。実際、3mほど離れた場所にあるテレビの音声は耳で聞くよりもはっきり聞くことができるという印象でした。
イヤーチップ
カナル型の特徴と言えるイヤーチップは、耳の大きさに合わせてラージ、ミディアム、スモールの3種類用意されています。内側の筒部分は耳の内側に向かって細くなっていて、無駄に耳を圧迫しない形状。装着時の快適さに貢献しています。交換時の取り外しについては、少し強めに引っ張るのがコツ。AirPods Proにしっかり固定されている証拠です。
マイク
マイクは、左右のイヤホンの先端にあり声の認識精度も抜群です。実際に今回の記事を1部音声で執筆していますが、しっかり言葉を認識することが多くスムーズに入力ができています。
iPhoneやMacとの接続
充電ケースから取り出して3〜5秒ほどあればすぐに接続が行われます。 端末側の操作が無いの快適です。Apple製品同士の切り替えは、端末側の操作が必要です。接続先の切り替えは、数秒あれば接続先が切り替わります。
Bluetooth通信の安定感
AirPods ProのBluetooth通信の安定感は低価格のモノと比べると良好です。日曜日の朝9時ごろに多数の人が行き交う池袋駅に到着したときに一瞬通信が切れましたが、わずか1回でした。低価格帯のモノでは少なくとも3回は起きる現象なので、良好だと思います。
AirPods Proの特徴まとめ
- アクティブノイズキャンセリング
- 外部音取り込みモード
- デュアルビームフォーミングマイクロフォン
- H1ベースのSiP(System in Package)
- 耐汗耐水性能(IPX4)
- 1回の充電で最大4.5時間の再生時間
- ケースは24時間以上の再生時間
- 充電ケースでの5分間の充電で約1時間の再生時間
- ケースの充電はライトニングケーブルまたはQi対応
AirPods Pro with Wireless Charging Case(充電ケース)をレビュー
充電方法
充電ケースの充電は、ライトニング端子とワイヤレス充電のQiに対応しています。付属のケーブルは、USB-C端子のライトニングケーブルなので、使える機器が少ないのがデメリットです。ただし、すでにiPhoneを所有している方は、が多いはずなのであまりデメリットに感じることは無いと思います。
なお、ケーブル接続が煩わしい方は、ワイヤレス充電パッドがあると置くだけで充電が可能。就寝前にケースに入れて置いておけば、充電が終わるのでらくちんです。
サイズ
AirPods Pro with Wireless Charging Caseは、手のひらに収まるほどコンパクトです。AirPodsと比べると横長になりますが、他の完全ワイヤレスイヤホンと比べるとコンパクトな部類に入るので、気にする必要はないです。
iPhoneと接続
iPhoneの準備
AirPods ProはiOS13.2以降のiPhoneが必要です。バージョンアップが低いiPhoneを所有している方は、インストールに時間がかかるので時間に余裕があるときに済ませておきましょう。
ペアリング
AirPods ProとiPhoneのペアリングは簡単です。ケースからAirPods Proを取り出すだけでペアリングが終わります。同時に、同じアップルIDの端末にも情報が共有されるので、それぞれ設定する必要がありません。
Apple Watchからの操作
アップルウォッチからAirPods Proを操作するには、WatchOS 6.1以上が必要です。再生や一時停止、音量調節などを手首で操作可能。すぐにiPhoneを操作できないときでもコントロールができます。
ひとこと
完全ワイヤレスイヤホンを代表するAirPodsの新型は、音質よりも快適性を重視する方向けの製品だと思います。装着中の耳への負担はもちろん、ノイズキャンセリング機能による雑音の消音など快適な機能が豊富です。音質の物足りなさを除けば満足できる製品だと思います。